施術前に痛みの出る動きを確認します。施術後に良い変化があれば、筋膜調整したポイントが今の痛みに関わっていると判定出来ます。

痛みのヒントにもなります。腰の痛みで腰を動かした時に痛みを感じる人がいる一方で、いくら腰を動かしても痛みはないけど・・・ずっと重だるいという人もいます。この場合動かすと悪化するのか？しないのか？その結果が筋膜を見つけるヒントになります。

カウンセリングや動作チェックの情報をもとに、筋膜の動きが悪くなっている場所を触って探していきます。動きが悪い筋膜は硬く、痛みを伴います。本来であれば、硬さも痛みもない場所を触っていきます。ですので硬さと痛みを感じればそこのポイントが筋膜の動きが悪いというサインになります。

筋膜調整では昔の怪我の場所が今の痛みにつながっていると考えます。ですので今痛みが無い場所もたくさん触っていきます。

『腰が痛いのになぜ足を触っているのだろう？』と疑問に思うかもしれません。不調がある場所(患部)に原因はないのかもしれません。

筋膜の動きが悪い場所が見つかったら、そのポイントを筋膜調整していきます。指や肘で摩擦を加えて筋膜の滑りを良くしていきます。施術開始後すぐは強めの痛みを伴います。

ですが、筋膜の滑りが良くなってくると痛みは突然減っていきます。筋膜調整の特徴です。

痛みのあった動きを再チェックします。どれくらい痛みが減ったのか、その場で確認しながら施術ポイントがどのくらい現在の症状に関わっていたのか確認します。

例えば、足首 の筋膜調整をした後に、腰の痛みがなくなる事があります。この情報をもとに、原因がどこにあるのかを紐解いていきます。

セルフケアをしていただくポイントもその工程によりわかります。

筋膜調整が効果的だったポイントを参考にご自身でのケア方法をお伝えします。

お一人お一人の状態に合わせたオーダーメイドな方法をお伝えします。

最後に注意事項を説明して終わりです。筋膜調整はマッサージと似たような手技で摩擦熱を与えます。その時、意図的に炎症を起こしています。この炎症反応が自然に落ち着いていくときに筋膜の動きがさらに良くなっていきます。

ですので、とても大切な反応になります。施術をしたポイントに『熱感』『赤み』『腫れ』『痛み』が一時的にでます。

また、筋膜調整のあとは筋肉痛、打撲痛のような感覚が一時的に感じるようになります。これらの反応は、12〜24時間後にピークになります。そして2〜3日かけて落ち着きます。（この期間を炎症期と呼びます。）

以下の反応が一時的にでます。

1. 一番辛かった症状が強くなった
2. 違うところに痛みが出てきた
3. 昔痛くて、今はおさまっていた痛みが出てきた